コラム

介護ストレスについて考えてみましょう

介護ストレスとは

介護を行なっている立場の人(ご家族やヘルパー等介護職)が感じるストレスを介護ストレスと言いますが、中でもご家族の方が自宅でおこなう在宅介護は、介護ストレスの割合が非常に高いと言われています。

24時間年中無休で介護をされるご家族の方は『今の介護がいつまで続くかわからない』という不安感を持たれたり、『常に心身の疲労感が抜けない』という状態になってしまうことも少なくありません。

昔は介護の平均期間は約半年といわれていましたが、医療技術の発達等により現在は、10年以上介護をされる方も増えてきています。

少しだけ考え方を変えてみませんか
今までの考え方
  • 介護は自分、家族の責任なので他人に頼らず、身内でなんとかするべき
  • ヘルパーや施設に介護を頼むと、周りから冷たいと思われてしまう
  • ご近所には介護をしていることをなるべく知られたくない
これからは
  • 家族の介護は3年が限界といわれています。この長寿国で昔通りご家族だけでお年寄りのお世話をしていたら、介護者のほうが先にまいってしまいます。
  • ヘルパーや施設など家族以外に介護を依頼するのは、高齢者に対する愛情が無いのではなく介護をする方の心身の健康を守るための当然の権利です。
  • 高齢化社会が進み日本では、介護を行なうことはますます当たり前のことになっていきます。
介護ストレス解消法

介護をする方が心身ともに元気でいられる方法を考えましょう!!

  • 1
    介護記録をつけましょう
  • 書くことにより自分を違う角度から冷静に見ることができます。
  • お年寄りの心身の変化がよくわかります。
  • 2
    無心になれる趣味を持ちましょう
  • 介護のことを忘れられる時間をつくりましょう。
  • 3
    家族、親戚等に積極的に介護の大変さを伝えましょう
  • 家族などまわりが協力、理解してくれるかで介護の大変さが大きく変わります。
  • 4
    旅行は介護をする方の必須アイテム
  • 日常とは違う景色を眺めることによりストレスが解消できます。
  • 5
    とにかく誰かと会話をしましょう
  • グチを聞いてもらうだけでも気分が変わります。
  • 6
    介護保険を上手に利用しましょう
  • 介護保険ご利用後に『もっと早く介護保険を利用しておけば良かった』という感想をお持ちの方が多くいらっしゃいます。
  • 介護保険は『介護は家族の問題ではなく社会の問題であり社会全体で支えていく』という理念のもとに導入された制度です。
  • 『家族以外の人の手を借りるのは余程の時だけ』という感覚を捨てましょう。
  • 7
    地域包括支援センターや介護者の会に相談してみましょう
  • 高齢者の支援のために、各自治体に地域包括支援センターが必ず設置されており、相談を受け付けています。
  • 各地で介護者の会が活動をしています。同じ立場の方がお話をしながら、情報交換やお悩みを解消しています。

口腔(こうくう)ケアは非常に大切です

口の中の清潔を保つ口腔ケアが高齢者の健康を維持していくための手段として、注目され重要視されるようになってきました。

口腔ケアが単なる口のケアだけではなく全身の健康維持に欠かせないということが最近の研究でわかってきたからです。

高齢になると歯を失い、唾液の分泌が少なくなったりし、身体を守る免疫の働きが低下することにより、口の中に常在する細菌が増加し口腔内の衛生状態が悪くなります。

口腔ケアの目的
  • 1
    虫歯や歯周病の予防

歯周病にかかっていたり、歯周病で歯を失って人は、歯周病にかかっていない人に比べて心筋梗塞が多いことがわかっています。

  • 2
    誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防

唾液や飲食物が誤って気管に入ってしまい、肺炎になる誤嚥性肺炎は、抵抗力の弱い高齢者に起こりやすい病気です。

歯周病菌や口内にある細菌が飲食物と一緒に気管に入り込んでしまうことがその原因です。

日本人の3大疾患といえば、がん・心筋梗塞・脳卒中ですが、高齢者になるとこれらに次いで死因の第4位を占めるのが肺炎です。

  • 3
    糖尿病の進行予防・改善

体内に歯周病のような炎症があるとインスリンの働きが弱まり、血糖値に悪影響を及ぼします。

逆に歯周病の治療をし、口内の状況が良くなると、糖尿病が良くなる人もいます。

*インスリンとは血糖値を下げるホルモンです。

  • 4
    摂食(せっしょく)、嚥下(えんげ)機能の維持・改善

年齢とともに摂食(食事をとる)、嚥下(飲み込む)機能が衰えてきますが口腔ケアを行なうことで自分で食事をとる楽しみが持続されます。

  • 5
    脳の活性化

口と脳は関係が深く、口の中を刺激することにより脳を活性化させます。

  • 6
    介護予防効果

口腔機能が改善されると日常生活を活発にし、介護負担の軽減につながります。

口腔ケアをおこなう時間

毎食後におこなうことが理想です。特にマヒのあるかたは、あまり自浄作用が期待できないため毎食後の口腔ケアが必要になります。

毎食後の口腔ケアが困難な場合は、少なくとも1日1回特に細菌の増殖する午前11時か午後4時ごろにしっかりと口腔ケアをすれば効果的に細菌を減らすことができます。

口の周りの筋肉を動かしましょう

口の周りの筋肉も加齢とともに衰えます。口の周りの筋肉を積極的に動かすことにより唾液の分泌が促進され咀嚼、嚥下、発音機能を改善します。また、口を動かす動作は脳に刺激を与え、顔の表情が豊かになります。

早口言葉を言ったり、歌を歌うことなどが口の周りの筋肉のトレーニングになります。 意識して口を動かすようにしましょう。

義歯(入れ歯)の清掃方法

義歯は水を流しながら、落としても割れないよう水を張った容器の上で洗います。また、ブラッシングと義歯洗浄剤による2段階清掃が有効です。

ブラッシングだけでは義歯に装着した細菌を完全に落としきれないため、義歯洗浄剤による除菌が大切です。

歯磨き粉で洗う(磨く)と義歯にキズが付いてしまうので歯磨き粉は使用しないでください。キズが付いてしまうと細菌が付着しやすくなります。

認知症の方の口腔ケア

認知症が進行してくると口を開くことを拒むなどして、歯科治療や口腔ケアを難しくしていく場合が多くあります。認知症が進む前にご本人が安心して口を開けてくれる歯科医との関係づくりも重要です。

総入れ歯サイズであっても飲み込んでしまうこともあるので、認知症の進行状況に合わせて義歯の管理を考えることが大切です。

歯科医に治療を依頼する場合の目安

以下のような症状があれば、歯医者さんで診療してもらいましょう。

  1. 口臭 ・・・ 口臭内の細菌感染が疑われます。
  2. 急に食欲がなくなる ・・・ 口腔内に炎症の可能性があります。
  3. 急に話せなくなる ・・・ 舌の動きが何かにより阻害されている可能性があります。
  4. むせるようになった ・・・ 嚥下機能の低下
  5. 食事に時間がかかるようになった ・・・ 入れ歯が合っていない。歯がグラグラしている。
自宅での歯の治療に関する相談先

埼玉県では、歯科医院への通院が困難な方のために、訪問診療を実施している歯科医院の紹介などを行なっています。

在宅歯科医療推進窓口(埼玉県歯科医師会内)

時間  月~金 10:00~15:00

お電話でのお問合せはこちら

048-829-2323

認知症の基礎知識(前編)

認知症とは

認知症とは脳や身体の病気が原因となり、記憶、判断力などの障害がおこり、普通の社会生活が送れなくなった状態を言います。

認知症の高齢者数は、現在約200万人といわれていますが、10年後には300万人、20年後には400万人近くに達すると予想されています。現在、85歳以上のお年寄りの3~4人に1人が認知症といわれています。

*老化現象による物忘れ(体験したことの一部を忘れる、人の名前を思い出せない、度忘れが目立つ等)は脳の神経細胞の減少によるもので、認知症とは異なります。

主な認知症
アルツハイマー型認知症

認知症の中で一番多い疾患です。原因は不明ですが、脳の神経細胞が急激に減ってしまい脳が委縮して(小さくなって)知能低下や人格の崩壊が起こります。

脳血管性認知症

脳の血管が詰まったり、破れたりすることによって、その部分の働きが悪くなることによって起こる認知症で、脳卒中発作後に突然症状が現れることもあります。

認知症の症状

認知症の症状は認知症になると必ずみられる症状《中核症状》必ずみられるとは限らない症状《周辺症状》に大別されます。

中核症状(認知症になると必ずみられる症状)
記憶障害
  • 同じことを言ったり、聞いたりする
  • しまい忘れや置き忘れが目立つ
  • 直前のことを忘れてしまう
見当識(けんとうしき)障害
  • 今がいつか(日時)、ここはどこか(場所)がわからなくなる
判断力低下
  • 寒い時でも薄着で外出してしまう
  • 真夏にセーターを着る、暖房をする
周辺症状(認知症になっても必ずみられるとは限らない症状)
妄想
  • 自分でしまい忘れたりした財布や通帳を盗まれた・隠されたという『もの盗られ妄想』の形をとることが多い
  • 被害妄想の症状がみられる場合もあります 
幻覚
  • 幻聴よりもそこにいない人が見えるという幻視が認知症ではしばしば見られます
徘徊
  • 認知症の初期には、新しい道順が覚えられない程度ですが症状が進行すると自宅への道順など熟知しているはずの場所でも迷うになります。重症になると全く無目的な徘徊が多くなります
睡眠障害
  • 認知症の進行とともに、夜間の不眠、日中のうたた寝が増加する傾向があります
入浴拒否
  • 衣服の着脱が苦手、転倒に対する不安、水への潜在的な恐怖感が原因を思われます
過食・異食
  • 食事をしても『お腹がすいた』と訴える過食や食べられない物を口に入れる異食がみられることもあります

株式会社 なごみケア
埼玉上尾訪問介護事業所

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